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犬ちゃんと猫ちゃんのノミ・ダニについて

犬・猫のノミとは?

ノミ

ノミは、犬や猫の身体に寄生する代表的な「外部寄生虫」です。
寄生するノミの多くは「ネコノミ」と呼ばれるノミです。

「ネコノミ」は成虫時に、犬や猫の身体に寄生します。卵や幼虫、サナギの時は、身体から落ちて、普段、犬や猫が過ごす場所に潜んでいます。

ノミは、高温多湿の環境を好み、繁殖します。ですから、春から夏の時期は、繁殖期といっても過言ではありません。ただし、秋や冬と言っても、エアコンなどで温かくされた室内空間は、ノミにとってやはり快適な環境と言えますので、一年を通じて注意が必要となります。

人間の住環境が快適になった分、同じ室内に潜む「ネコノミ」にとっても快適な環境と言えそうです。

ノミに寄生されると…

ノミは成虫時に犬や猫の身体に寄生します。寄生されると、そのかゆみの強さから自身で「ひっかいたり」、「噛んだり」と、結果的に皮膚炎を起こす場合があります。

また犬や猫によっては、ノミに対するアレルギーを持っていることもあります。この場合、赤いブツブツした発疹ができたり、また脱毛してしまうこともあります。

犬・猫のダニとは?

ノミ

ダニは、ノミと同じく、犬や猫の身体に寄生する代表的な「外部寄生虫」です。

寄生するダニとしては、「マダニ」が一般的です。

草むらに潜み、散歩中の犬や猫の身体に乗り移り、血を吸います。成虫でもマダニの体調は1ミリメートル程度の大きさですが、血を吸うことによりその身体は、200倍以上に膨らみます。それは、黒いイボのようです。

マダニに寄生されると…

まず、マダニを発見した時は、無理に取り除かないようにして下さい。

マダニは、犬や猫の身体にその頑丈な口で、がっちり噛みついています。無理に取り除くことにより、口の部分だけが身体に噛みついたままとなり、その傷口からばい菌が混入し、化膿する場合があります。

マダニに寄生されると、そのかゆみの強さから自身で「ひっかいたり」、「噛んだり」と、結果的に皮膚炎を起こす場合があります。
さらにマダニが、マダニを媒介とする「他の寄生虫」や「細菌」などを引き連れてくる場合があります。

犬ちゃんの場合、注意しなければならないのは、「バベジア」という寄生虫です。バベジア症候群とよばれ、犬の赤血球を破壊し、生命に危険を及ぼす場合があります。

一方、猫ちゃんの場合、やはり赤血球を破壊する「猫ヘモバルトネラ症」の感染に注意が必要です。